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2011年9月のことば

8月の京都は、涼しかったり暑かったり、変化に富んだ気候の中で過ぎ去るように終わりました。そして私は、仕事で出かける用事がいろいろあり、ついつい各地のお土産を買ってくることとなりました。といっても、食べ物ばかりです。

 まずは兵庫県福崎町のもちむぎ麺。福崎町特産のもちむぎは、大麦の一種で、これを使ったうどんには、しっかりした味わいがあります。一緒に買って帰ったもちむぎ茶は、夏にぴったりの、こくのある味わいで、今も愛飲しています。次は、大阪府箕面市のもみじの天ぷら。知らない人は驚かれますが、もみじがそのまま天ぷらになっています。本当は、箕面滝を訪れる散策のお伴に、食べながら歩いていくのが最適なのでしょうが、買ってすぐ京都に帰り、帰宅してすぐ食べてしまいました。香ばしく、なつかしい味わいです。

 そして最後に、三重県伊勢市の伊勢うどん。太いうどんに黒いつゆ。何とも不思議なうどんなのですが、なぜかわからぬままに、伊勢を訪れると買ってしまいます。とにかく気になるうどんです。8月の記憶はお土産の中に、吸い込まれるように残っています。

 

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